
「王朝」というのはちょっと大げさかもしれない。
20世紀初頭から三代に渡ってウォール街を生き抜いてきた一族の話。
普通に話として面白いし、米経済の歴史の勉強にもなるし、投資の勉強にもなるということで、一石三鳥の本。
全然関係無いけど、第二次大戦中のアメリカの様子が描かれていたのですが、向こうも配給制になっていたりしてそれなりに苦しい戦い(一般市民に負担を強いるという意味で)をしていたみたいです。今まで一般人は普通に暮らしていたのかと思ってたので意外でした。
初代デービスは、38歳で投資を始めてから50年弱で5万ドルを9億ドル近くにしたようです。
インフレを考慮に入れたって半端ありません。
その間、どんな投資をしたかといえば、ほとんど保険株だけだというから恐れ入る。
そんなわけで、しばしばAIGの話が出てきて同社CEO(当時)のグリーンバーグが絶賛されてましたが、去年発覚した不正会計処理問題を知ってる身としては少し複雑ですw
この辺の話もフォローされていたら、もっと面白かっただろうに
。
クリス(デービスの孫)はどう対処したんだろう?
デービスは偉大な投資家であると共に、偉大な倹約の精神の持ち主であったようです。
何でも孫に1ドルのホットドッグをねだられて「この1ドルは50年後に1000ドルになる。お前は1000ドルのホットドッグを食べたいほど腹が減っているのか」みたいなことを言って断ったそうです。
そういえば、バフェットも倹約家という話ですね。
バリュー投資をする上で、それまでに培った倹約精神は非常にプラスに働くんじゃないかと思いました。
「野菜が値上がりしても慌てて買わずに、安くなるまで買い控える」なんて株にもそのまま当てはまる気がしますし。
自分は最近浪費しがちなので生活を見直そうかと思いました。
「1ペニー節約すれば、1ペニー稼いだのと同じ」by アメリカ建国の父、ベンジャミン・フランクリン